50代で子育て専業主夫になった私の日記

50代で初めての長男が誕生し、何もかもが180度変わりました。そんな初めての世界に感じたことを気分転換も兼ねて日々綴っているブログです。

ガスレンジカバーがバキッ!ぽろり。100均の弁当箱で世間で普通にやっているあの方法で復活!

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一昨日から取り掛かっているキッチンの大掃除での出来事。

 

システムキッチンのガスレンジ下に付いているプラスチックの化粧版を、フライパンを取り出す時にひっかけ、バキッとやっちゃいました~。(Ooh La La!)

 

この化粧板は、ガスレンジの底にビス2つでネジ止めされていて、下側にぶら下がっているだけの構造になっています。

 

このネジ止め部分を見ると、プラスチックが結構劣化していました。

 

我が家のシステムキッチンは、購入後10年目になります。

 

さすがに、ヒンジ部分の錆やステンレスの部分的な劣化が見られるので、プラスチック部分もかなりの経年劣化。

 

それでも、向って右側のネジ止め部分は、まだネジの止めしろがありました。

 

でも、左側のネジ止め部は、見事にネジ止めされていた周辺のプラスチックが粉々で、折れた部分を接着剤でくっ付けるというのはできないです。

おまけに、ひびが結構入っています。

 

交換部品は、メーカーサイトを見ると値段が送料込みで4,000円くらい。

 

でも、前から見える表面は、汚れも傷もないので。。。ん~。。。

 

しばらく考えて、100均に行って適当な補修部材になるようなものを探して直してみることにしました。

 

ということで今回は、110円で破損プラスチック部分を復活させた方法のお話です。

補修部材は、100均のお弁当箱

早速、近くの100均に行って、補修部材として使えそうなものを物色。

 

厚さ的に、これが良さそうだったので1つ買いました。

可愛いプラスチック製のお弁当箱です。

素材的にガスレンジ下カバーは、PP(ポリプロピレン)だったので、このお弁当箱の素材が同じPPか念のために確認。

このお弁当箱の素材は、PPなのでOKです。

 

一言でプラスチックと言っても、細かいものまで数えたら数万種類もあるのですが、その中でもポリプロピレンは、日本では、一番多く使われているプラスチックなんですね。

 

ちなみに、世間で使われている4つの代表的なプラスチックであるポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)のことをまとめて、四大汎用プラスチックと呼ばれています。

 

プラスチックは、この四大汎用プラスチックを含めて有名どころはこんな感じであります。

 

熱可塑性樹脂

材質 略称 耐熱温度(℃) 主な特徴 主な使用品
ポリエチレン PE 70~110 ・耐薬品性に優れている。
・絶縁性が高い
・他の材料との接着、印刷、塗装が難しい。
・半透明で白っぽい。
ポリ袋、ラップフィルム、容器の蓋、灯油タンク
ポリプロピレン PP 130~165 ・ツヤを出しやすい。
・高熱に強い。
・外からの力で変形しにくい。
・透明性が高い。
・折り曲げに強い
・電気を通しにくい
・薬品による変形がない。
菓子、パンなどの包装、トレー、弁当箱、密閉容器
ポリスチレン PS 70~90 ・着色しやすい。
・水に沈む汎用ポリスチレンと水に浮く発行ポリスチレンがある。
プラモデル、発砲スチロール
ABS樹脂 ABS 70~100 ・強度に優れ、光沢がある。
・衝撃に強い
ジューサー、食器、漆器、玩具
ポリ塩化ビニル PVC 60~80 ・硬さを自由に加工できる。
・加工性が良い。
手袋、卵パック
ポリ塩化ビニリデン PVDC 140 ・耐薬品性、防湿性、ガスバリヤ性を持つ。
・適度な弾性を持つ。
ラップフィルム、ケーシングフィルム(魚肉ソーセージ等)
ポリカーボネート PC 120~130 ・樹脂の中で最高の強度を持つ。
・透明で熱に強い
子供用食器、電子レンジ用品、CD、ノートPC、スマホ
ポリエチレンテレフタレート PET 60~150 ・加工性に優れている。
・加工後も軽量で耐熱性、耐寒性、透明性、耐薬品性に優れている。
ペットボトル、複合フィルム
ポリアミド(ナイロン) PA 80~140 ・靭性が高い。
・耐衝撃性に優れる。
・対疲労性に優れる。耐油性、耐薬品性に優れる。
・レトルト食品の袋
・ファスナー
・自動車部品
・合成繊維
ポリメタクリル酸メチル PMMA 70~90 ・光線透過率が樹脂の中ではトップ
・傷に対して抵抗力がある
・レンズ
・自動車部品(ライトカバー等)
・観賞用水槽
・食品容器
ポリメチルペンテン PMP 160~170 ・高い耐熱性
・高い透明性とガス透過性
・低誘電率
電子レンジ用調理器具、鮮度保持包材
ポリビニルアルコール PVA   ・引き裂き強度、伸張度、耐摩耗性に優れる。
・耐薬品性、透明性にも優れる。
魚肉用吸水シート、複合フィルム
エチレンビニルアルコール共重合樹脂 EVOH   ・保香性に優れる。
・プラスチックの中で最大のガスバリア性を示す。
・燃焼しても有毒ガスを発生させない。
マヨネーズのボトル、フィルム
ポリブタジエン BDR   ・透明で軽い。
・優れた柔軟性
家庭用ラップフィルム、温水パイプ
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂 EVA   ・軽量で柔軟性、弾力性に優れている。
・電気絶縁性や強い耐薬品性がある。
緩衝材、スリッパ、フロアマット、健康マット
アイオノマー -   ・色は透明。
・着色が容易。
食品包装、ゴルフボール
フッ素樹脂 FR   耐熱性、滑り性、非粘着性、耐薬品性、低摩擦性、絶縁性に優れる。 フライパン、炊飯器、ホットプレートのコーティング

 

熱硬化性樹脂

材質 略称 耐熱温度(℃) 主な特徴 主な使用品
フェノール樹脂 PF   難燃性、低発煙性、耐溶剤性に優れる。 鍋の取手
ユリア樹脂 UF 90 耐熱性、表面堅さ、着色性に優れる。 電気火災安全性の高い配線器具や照明器具の部品
メラミン樹脂 MF 110~120 ・表面光沢。
・着色が容易。
・耐水性に優れる。
・耐熱性、耐衝撃性に優れる。
汁碗、なべ・やかんの取っ手
エポキシ樹脂 EP 130 耐水性、耐食性、耐熱性、対薬品性に優れる。 接着剤、飲料缶の塗料(コーティング)
不飽和ポリエステル UP 150 耐熱性、耐寒性に優れる。 金属缶内装、漬物の容器、トレイ
ポリウレタン PUR 90~130 ・弾性、柔軟性、引張強度に優れる。
・耐摩耗性、衝撃強度にも優れる。
生地、手袋、塗料
シリコーン樹脂 Si   弾性に富み、圧縮性が大きく耐寒性にも優れる。 パッキング、コーティング材

※耐熱温度欄に温度表示のなきものについては、製造方法により温度が様々なものができる理由から表記していません。

参考出典:椙山女学園大学生活科学部管理栄養学科食品安全学研究室HP、Wikipedia、著者が重電機メーカー在職中に得た知識

 

使用品を見ると、結構なじみのあるものが多いと思います。

修理方法は、自動車のバンパー破損修理と同じ手順でやってみた!

修理方法は、自動車の修理工場で普通にやっているPPバンパーの修理方法でやってみました。

 

まずは、化粧板の破損個所を修理しやすいようにカットします。

このカットした部分に合わせた形のPP板をお弁当箱の底の部分をカットして作ります。

 

カットは、ミニルーターでしました。

形を合わせながら地道に作って、こんな感じにできました。

次に、このはめ込んだ部品は、すぐに外れてしまうので、アルミテープで溶着する面の裏側を固定します。

 

溶着は、お弁当箱を切断した時の削りカスを取っておいたものを切断線に沿ってパラパラ置いていきます。

 

パラパラが終わったら、はんだごてで溶着していきます。

はんだごての先は、半田がなじまなくなったいらない先を使っています。

間違っても、はんだ付け作業をするはんだごての先でプラスチック溶着はしてはいけないですよ~。

 

一度、プラスチック溶着をしてしまったはんだごての先には、はんだがなじまなくなってはんだ付けができなくなっちゃいます

 

一応、溶着ができたのがこれ。

この状態でも溶着はできているのですが、ネジ締め部分なのでこのままでは、強度不足でまた割れてしまいます。

 

ここで、車のバンパー修理でも行われている金属メッシュを埋め込みます。

 

この金属メッシュは、自宅に古くなって金属ゴミになっていた茶こしをカットして使いました。

この茶こしを網の部分だけにして、適当な大きさにカットします。

 

 

 

そして、この金属メッシュをいよいよ埋め込みます。

 

メッシュの上からはんだごてをあてて埋め込んでいきます。

 

そして、埋め込みが終わったのがこれです。

自動車のバンパー修理の場合は、表面はきれいにサンダーをかけて塗装をしますが、今回の化粧板の破損個所は、ビスを止める止め白の部分なので、すべて完全に見えない所なので、このままにしておきます。

 

最後は、ビス穴をドリルで開けて完了です。

 

実際、取り付けてみました。

ばっちり元どうりになりました。(^▽^)/

 

お弁当箱の余った部分で、キッチンタオル掛けの問題を解決

キッチンの化粧板が直ったところで、ついでに以前から息子に”キッチンタオルがとどかへ~ん”と言われていた問題を解決することにしました。

 

その問題とは・・・。

 

以前は、キッチンタオルは、冷蔵庫の側面についていました。

でも、冷蔵庫を買い替えて以降は、台所シンクの奥の方に移動したんです。

その理由は、このタオル掛けは吸盤で冷蔵庫の横にくっ付けていたのですが、

新しい冷蔵庫の側面は、細かい凹凸加工がしてある化粧板なのでくっ付けることができないんです。

 

タオル掛けは、こんなやつです。

 

新しい冷蔵庫の側面は、こんな化粧板仕様になっています。

そこで、お弁当箱の底を四角に切り取って、100均で買っておいたネオジウム磁石をその板に張り付けます。

板には、吸盤でタオル掛けをくっつけ、冷蔵庫へは磁石で取り付けることにより、問題解決をすることにしました。

 

ネオジウムは、普通の磁石の強烈にくっつく版の磁石です。

 

これで、こんな感じのものを作ってみました。

マグネットは、エポキシ樹脂接着剤で取り付けました。

冬なので、完全硬化までに丸二日かかりました。

 

そして、めでたく息子の使いやすい元の場所に、キッチンタオルが戻ってきました。

 

まとめ

車のPPバンパーの修理は、DIYで何度かやったことがあったのですが、化粧板の厚さが薄かったので果たして同じようにうまくいくか?

 

とちょっと心配だったのですが、うまくいって良かったです。

 

最後に、作業上の注意点2つ

 

一つは、プラスチック溶接は、はんだごてさえあれば誰でもできる作業です。

溶接と言っても、プラスチックが溶けるだけなので、火花なんかはでないのですが、その代わりに煙がでます。

 

この煙は、体にあまり良くないので必ずプラスチック溶接作業時には、換気に気を付けてください。

 

そして、もう一つは、プラスチックを切断する場合、特に回転する機械を使う場合は、切断中は、保護メガネをかけてください。

 

今回使用したミニルーターでさえ、切断中は細かいプラスチックの削りカスが、飛んできます。

 

この小さい削りカスが、目に入ると最悪、目に傷が入ったりしてしまうので大変です。

 

作業の環境準備と保護具は、侮れませんよ。(^▽^)/